長男の広汎性発達障害が改善 その2

健康・病気回復

小学校6年生のときの父兄参観日に同級生のお母さんから、長男が学校でいじめにあっていると聞きました。「中学に行ったら他の小学校の生徒と一緒になるから、放っておいたらもっといじめの対象となる。知的障害があるなら一度ちゃんと診察を受けて、病名をはっきりさせ、小学校の先生にそれを伝え、中学校へもちゃんとその旨の申し送りをしてもらい、いじめから守ってもらうようにした方が良いですよ」というアドバイスを頂きました。


自閉症の一種「広汎性発達障害」と診断され、ショックを受ける
実はそのお母さんのお子さんも知的障害児で、「私はちゃんと学校に意見を言っています。あなたのところも、ちゃんとお願いをしなければ駄目ですよ」と言われました。ものすごいショックでした。そのお母さんが紹介してくれた子供クリニックに予約を入れて、検査をしていただきました。
結果、「自閉症の一種で広汎性発達障害ですね。この病気は生まれながらの脳の障害なので、現代医学では治りません。上手に対処して付き合っていくしか方法はありません」ということを言われました。

広汎性発達障害は自閉症に近い特徴を持つ発達障害の総称で、育て方や環境の問題ではなく、生まれつきの障害です。重症度はさまざまですが、軽症の人も含めると、人口の0・5~0・9%もいると言われています。
広汎性発達障害には3つの特徴があり、「場面に応じた適切な行動がとれないといった対人関係の障害」「言葉などのコミュニケーションの障害」「こだわり、あるいは想像力の障害」などです。
うちの子は幼児期から成長に伴い「かたつむり」「働く自動車」「食虫植物」「クワガタ、カブトムシ」「火山」と変遷はありますが、それぞれこだわりが強く、種類に関しての知識は学者並みでした。
また、運動会の「ヨーイ、ドン」のピストルの音とか、打ち上げ花火の音などは大嫌いで、運動会の徒競走ではスタートで耳をふさぎ、ピストルの音がしてしばらくしてからスタートするから、いつもビリでした。

「広汎性発達障害」という地獄の宣告を受け、小学校の担任の先生に中学校側への申し送りをお願いしたものの、基本的には何の解決にもなっていません。私ども夫婦は意気消沈し、将来のことを考えると不安でたまりませんでした。<つづく>

(東京都 男性)
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