私は夫と共に、陶芸工房、ギャラリー併設のカフェ、陶芸体験教室などを経営しています。平成9年に「商売繁盛」で祈願を立て、紆余曲折ながらもいろいろな経験を積み、今日に至っています。
数年前の新型コロナウイルス感染症の折には、緊急事態宣言に伴い休業しましたが、不思議と不安はなく、国や県、市からのバックアップにて支えてもらいました。その後、事業を再開した時、夫と私の両親4人の介護が重なり、一日わずか3時間程度しか営業できない日が続きました。そんな中でもお守りいただき、大量の注文や大口の販売があり、この期間の赤字は回避されました。
感染症の影響が落ち着き、本格的に事業を再開すると、多数の応募の中から市の伴走支援事業に選ばれました。市のバックアップの下、商業デザイナーやプロモーション会社スタッフのアドバイスを受け、事業を一からプロモートしてもらえる機会に恵まれました。
伴走支援は、令和4年から令和5年の2年間で、1年目は、私が手がける服飾ブランドの全商品を見直し、整理することから始めました。精鋭商品4種に絞り、店舗販売に加えて、ECサイトを立ち上げました。2年目は、今まで休眠状態だったランチ付き陶芸教室を、質を上げ価格に見合う内容へ更新しモニタリングも行いました。その後、プロによる撮影を経てパンフレットを作成しました。
補助金の申請許可がほぼすべて下りる
商工会や市、国や県など、いろいろな方面の補助金申請をアドバイスされ、ありがたいことに、ほぼすべての許可が下り、大きな出費を抑えることができました。
また、店舗の前にバス停が開設され、週一回、観光案内の周遊ルートに加えていただきました。微力ながら、地元の窯元や地域の発展に寄与できればと思っています。 このように、想像をはるかに超えたたくさんのお陰を賜りまして、心から深く感謝しています。
(佐賀県 60代女性)