大火災寸前で守られる

事故災難・トラブル

1月2日に横浜市から二人で泊まりに来てくれた長男夫婦のために、妻は大きなエビの天ぷらを調理していました。私は彼らの車を、下の作業場で無料サービスということで、一生懸命磨いていました。
夕方7時ごろ「お父さん、大変、早く来て!」という妻の叫び声に、私は階段を駆け上がりました。翌月にお産を控えた嫁に何かあったのかと思い大変心配しましたが、台所を見て驚きました。ガス台の上のフライパンから中天井まで凄まじい勢いの火柱が上がっているではありませんか。


自分でも驚くほど冷静に
しかし、私はその状況を見ても至って冷静でした。どうやって火を消すか、一瞬のうちに判断しなければならない訳です。私の考えたことはフライパンに蓋をすること、即ち、どんなに勢いよく燃えていても酸素がなければ火は消えるということでした。私は最初に、隣の部屋にあるパソコンに掛けてあるカバーを使いましたが、それは瞬く間に燃えてしまいました。

天ぷら油の火はガソリンに火がついたように激しく噴き上げます。それではと、今度は分厚い座布団をそっとフライパンの上に載せました。しかし、その座布団の下からヒューヒューと炎が噴出しますのでもう一枚の座布団をその上に載せました。そして、台所の柱に設置されている消火器を外しました。
この消火器は十年も前のものであり、使用できるかどうかは分かりませんでしたが、とりあえず使用できなくてもあと一枚の座布団や毛布で火を消せると思っていました。
消火器に書かれている文字を読んでいる余裕はありませんでしたが素早くストッパーを外し、ホースをフライパンに向け、最後にレバーを握りました。十秒も噴射されなかったと思いますが、フライパンの火は消えました。

全焼を免れ、類焼もなく、軽傷で済む
後で消防署の方に言われましたが、通常座布団を使用するときは怖くて投げつけてしまう人が多いようです。そのためにフライパンが手前にひっくり返り、勢いよく上に向かった炎が自分の方に向かってきて、全身火傷で命を落とすこともあるようです。
そう言われてみれば、私は二枚の座布団を使用しましたので、そのような危険は極めて大きかったことになります。そしてこぼれた油の火は床を這い、たちまち大火災になってしまうと言われました。
消火作業はこれだけで終わりではありませんでした。ガス台の前には換気扇があり、そこから物干し台に向けて三メートルほどのトタン製のダクト(空気などを送る管)があります。そのダクトの中には油汚れがあり、それに火がついて屋根の方まで燃えていきました。

私は「もう一本消火器を持ってこい!」と叫んで子供の勉強部屋の外や内から消火作業をしました。七分通り火は消えましたが、そのままの勢いで屋根が燃えていったら消せないかもしれないと一瞬たじろぎました。しかし、その後の洗面器による水リレーでようやく消火することに成功しました。そして、物干し台の上から最後の水をかけているときに消防車のホースが到着しましたので、念のためそこに水をかけてもらいました。

こうして消火作業は終了しました。私と妻は文京区の病院へ、身重の嫁は別の病院に運ばれました。一番火傷が酷かった私は一泊して手当てをしてもらい、翌日、帰宅しました。こうして台所と屋根を焼失したわが家の火災は大事に至らずに済みました。
私は、平成11年に入信をお許しいただいて以来、今日まで、性格改善を祈願させていただいています。
今回、私が慌てず、落ち着いて火災に対処できましたのは、教祖様にあらゆる出来事に対する判断力を向上させていただいているお陰と深く感謝しております。
御神光の御守護を頂き、正しい状況判断のもと適切な消火作業を行うことができました。そしてわが家の全焼を免れ、他に類焼もなく、怪我も軽症で済んだことは誠に有り難いことでした。
教祖様にただただ深く感謝するばかりです。

(東京都 男性)
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