類焼を免れたわが家
わが家が残ったことで火の手をくい止める
現在、全焼した4棟は解体撤去され、すっかり片付いています。あまりにもガランとしてしまった一帯の中で、広々とした空を背景に、わが家の白い外壁が際立っています。
片付けられた焼け跡を眺めると、よくわが家だけ焼け残ったものだとつくづく感じております。しかも火は2階の北東角の部屋の窓を打ち破って侵入しており、屋根も燃えていました。
炎がわが家に向かって一直線に燃え、わが家が焼け残ったことで火の手をそこでくい止め、類焼がそれ以上に広がりませんでした。もしわが家が燃え落ちていたら、わが家の東面は南北に住宅が密集していますので、そちらの方へ被害は拡大していったことでしょう。
なまじ焼け残ったために保険がきかない心配が…
火事のあった朝から二日間雨が降り続けました。その間、実況検分が済むまで、貴重品など必要なものを持ち出す以外は、家の中を片付けることは許可されませんでした。
消火活動により家の中はビショビショです。しかも降りしきる雨。屋根が燃えていましたので当然雨漏りしていると考えられ、見かけは立派に形が残っていても、内部に水が入り込んで使い物にならなくなってしまいます。そうなると、なまじ焼け残っただけに、建て替えるだけの保険金は下りるはずがありません。雨漏りしているかどうか。していればどのように、どの程度か。それ次第によっては、その後の状況の明暗を分ける一大事です。=つづく=
(神奈川県 男性)