構造材は無傷の奇蹟
火事のあった翌日の午後、ようやく許可が下り、家の中に入れるようになりました。何と雨漏りしている形跡がありません。屋根は燃えたのですが、構造材には達しておらず、防水も生きているようなのです。
屋根だけではありません。一番燃えた北東角の洋室ですら、内装のボードが燃え落ちているのに、中のツーバイフォーの構造材は焦げてもいません。直せばすっかり元通りになるところで、被害はとどまっています。
何ということでしょうか。ほんの2メートルしか離れていない家が全焼し、その炎を真っ向から浴びながら、構造材がほぼ無傷で済むとは、常識では考えられない出来事です。
8棟が被害、4棟が全焼という大規模な火災
しかし、死傷者はゼロ
火元は空き家からでした。放火の可能性が極めて高いと思われます。8棟が被害に遭い、うち4棟が全焼するという大きな火災の中、教祖様の御神光により、生死を分けるすんでのところをお救いいただき、しかも家族だけにとどまらず、被災者に一人のけが人も出ず、全員無事という有り難い結果でした。
全国版のニュースになるほどの火災に見舞われたにもかかわらず、事件直後から当事者たちに皆悲愴感が見られませんでした。皆が無事であった、このことに勝る喜びはありません。
後で消防署の方の話でも「この規模の火災で、誰一人けがもなく全員無事というのはまず有り得ないことだ」と言っていました。
あの火の勢いに2方向から包まれ、しかも火元から見て、わが家は一直線に火の向かう方向にあり、消火活動が手まどい、かなり遅れたという点からも、わが家が焼け残ったというのは普通では考えられません。私が案内し焼け跡を見た方たちは、皆一瞬沈黙した後、非常に神妙な面持ちで一言、「奇蹟だ」と言います。
また、このような災難に遭って、初めて気付かされたこともたくさんあります。それは人と人とのつながりの大切さ、人と地域の結び付きの重要さ、人の心の有り難さ、思いやりの温かさです。
私は燃え盛る炎を見つめながら、一瞬も、心配や不安で心が悲愴になることはありませんでした。何があっても大丈夫という気持ちでいっぱいでした。
この度は、大火災からお救いいただきまして、誠に有り難く心から感謝しております。=おわり=
(神奈川県 男性)