東日本大震災 津波にのまれるも助かる

kameyama蛤浜で津波にのまれるも、自然に体が浮いて助かる
 私の住んでいる石巻市蛤浜は、今回の地震で一㍍近く地盤沈下し、同時に大きな被害が出ています。自宅は、海にほど近い山の斜面にあります。
 3月11日、ひじきや、わかめを取りに磯へ行き、午後2時ころ自宅へ戻り、ぬれたまま片付けなどをしていた時に、地震に遭遇しました。そのとき主人も一緒でした。すぐに玄関の引き戸を開け、あまりの揺れのすごさに、御神語を唱えていました。開けた戸が外れ、地割れがするのも見えました。
 


地震が収まり、外れた戸を主人と二人ではめて、徒歩3分くらいの、高台にある避難所の集会所へ向かいました。主人は耳が遠いため、私は補聴器などを取りに自宅へいったん戻りました。
 その後、津波を心配して車を移動させようと、自宅下の駐車場に行き、エンジンを掛けましたが、ガードレールを乗り越えてきた津波を見た近所の人の「もうだめだ!」との叫び声を聞き、エンジンを切ってすぐに車から降りました。
 津波は足の所まで来ていましたが、車のキーをポケットに入れて、海を見ずに、後ろ手でドアを閉めました。その直後、車が浮き始め、それを体から離すように両手で押しました。
 避難しようと歩き始めるとあっという間に津波は頭の高さまで来ました。しかし、自然に体が浮き、補聴器、懐中電灯などを持ったまま、石垣伝いに前へ進むことができました。階段の所まで進むと「よいしょ!」と押し上げられた感覚で、上段に上がることができました。
 車から降り、津波にのまれて階段に上がるまで、全く慌てることもなく、自然に体が運ばれた感じでした。また、寒さも感じず、低体温になることもありませんでした。
 避難した集会所は、毎年行われるお祭りのために食器、プロパンガス、かまどが常備されています。この地域はリーダーを中心に、宮城県沖地震の備えをしていて、地域住人分の毛布、水、乾パン等をストックしていました。
 また、沢から水を引くことにより、飲料水は十分に確保され、風呂にも入ることができました。瓦礫も薪として活用できました。
 このような中、4月6日、16日に教会から、事務局の方々に御神光を届けに来ていただいたことは、何よりもありがたいことでした。お届けいただいた御供物で、地割れのあった所に使わせていただくと、地面がくっついた個所もありました。
 このたびは、命とともに地域もお救いいただきましたことを心より感謝しています。
(宮城県 亀山明子)