タイの大洪水を未然に回避

タイへの事業進出が直前になくなる
tamaoki 私は、プリント基板(電気製品の主要な部品)の製造販売をしている会社に勤務しています。
 平成21年より取引先の業者が、タイでの事業展開に力を入れはじめ、わが社にもタイへ進出するよう強く要望してきました。
 それを受け、タイに事務所を開設する方向で計画が進み、翌22年には社長も社員も何度か現地に足を運び、タイの法律をはじめ、さまざまなセミナーを受け、事務所となる場所を見学し、取引先を回るなど、本格的にタイ進出計画が動き始め、現実味を帯びてきました。


 私は現在、品質保証部の責任者を務めており、製品の知識や製造工程などを熟知しているので、タイに事務所を設立した折には、常駐することが決定していました。
 実際に私も現地へ行き、駐在している日本人の方々に、仕事面のみならず、住まいのことや食事、スーパーマーケットなども教わり、タイ行きに向けて着々と進み始めました。
 ところが、最終決定会議直前に、進出に向けての正確な見積もりを算出した結果、わが社にとってタイ進出はかなりリスクが高いということが分かり、急転直下、タイへの進出は断念することになったのです。
 社長をはじめ社員もこの件に多額の費用と膨大な労力、時間を費やしたので一様に落胆しました。
 しかし、タイは昨年の7月より記録的な大雨に見舞われ、10月には大洪水になり、11月になっても被害が拡大し続け、11月の中旬になっても水が引いてない地域があるなど甚大な被害をもたらしています。
 日系企業が多数あるアユタヤ地区にも浸水があり、いつ操業を再開できるか分からない、厳しい状況にあります。
 もし、わが社もタイへ進出していれば、被害に遭っていたものと思います。
 私や家族、そして会社全体もお守りいただきましたことを心から感謝申し上げています。
(東京都 玉置 義治)