会社存亡の危機を免れる その2

問題を起こしていた社員が円満退職
 その後、間もなく、今まで「会社を訴えてやる。マスコミにすべてぶちまけて会社を潰してやる」と豪語していたリーダー格が、円満に退職したいと申し出てきました。
 女性従業員のリーダー格で、経理の元締めをしていた社員は、いつも私を敵のように社長や会社の悪口を公言していましたが、不正経理が発覚して、会社を逃げるようにして辞めていきました。
 このように不満分子を中心に、30数名の会社で、3年で約30名もの社員が常務の陰ながらの調整も功を奏して一人ももめずに、円満な形で退職していきました。
 個人的な取引先とのリベートに走って会社に損失を与えていた者、会社のお金を不正に使い込んだ者、会社の商品や物品を持ち出していた者など、さまざまいました。


理想的な会社経営に
 会社の中で、私の気の緩み、経営者としての未熟さから、長年の間に膿がたまっていたものと大いに反省しました。
 社員一人一人の罪を責めることよりも、自分自身の経営を大いに反省して、この中で学んだことを教訓にして前を向いて進んでいくことを教えていただきました。
 一連の退職について、専門的な立場からご指導いただいた社労士さんからは、「こんなに短期間に、多人数、しかもすべてもめずにスムースに円満退職していくことができたのは、今の時代まさに奇蹟です」と言われました。
 社員はどういうわけか毎月一人か二人ずつ、部門も一つずつ順番に減っていってくれたので、まともな引き継ぎこそできなかったものの、再構築にあたって、私自身がすべて直接指導することができ、本来あるべき形に一つずつ変えていくことができました。
 もし、いっぺんにそろって退職されていたら、当然会社は簡単に空中分解していたはずで、
教祖様のお導きにより、一つずつ構造改革をさせていただくことができました。
 社員の退職により、売り上げは減少したものの、その中身は、支払いの悪いところ、無理難題を言う売り先、利益率の悪い(実質赤字の)販売先がなくなっていくことであり、共存共栄を目指す大切なお客さまは、ほとんど失うことなく、むしろ、良い取引関係は以前に増して深く広がってまいりました。
 仕入れ先についても、担当者とのしがらみやつながりで続いていた個人的な取引はなくなりました。会社が大切にしたい産地の優良パートナーとのこだわり商品のネットワークが、雲が晴れたようにすーっと一気に広がり始め、今では会社が本来あるべき姿に、日に日に自然な形でなってきています。
 法人の借り入れも、ある金融機関から多額に短期間返済の条件で借りていたものを、一度も遅れずに返済を続けることができ、手元資金がなくなりかけて何度も心配することはありましたが、振り返ってみるとその返済スケジュールに合わせて、必要なときに、必要な額を極めて良い条件で他から調達することができました。
奇蹟的な業績の回復
 その時々は必死でしたが、今振り返れば、不思議なほどタイミング良く、その時々に最適な所から、救いの手が伸びてくるように、お話を頂くことができました。
 会社の経営状況や財務状況からして、
教祖様のお導きがなければなし得ない、奇蹟的な資金調達ができてきたものと心から感謝申し上げています。
 信仰至らない私ですが、
教祖様のお導きの下、数多くの奇蹟現象を体験させていただき、家族の全面的協力に支えられて、人、商品、資金という経営資源の一つ一つを根本から見直させていただき、今では少数となりましたが、信頼できる社員17名と、素晴らしい仕入先、融資先パートナーに支えられて、明るい未来に向かって努力していく形をつくり上げることができました。
 お客さまも、全国展開の優良結婚式場、都内の有名結婚式場、一流ホテルグループ、優良外食レストランチェーンなど、与信リスクの少ない優良なお客さま中心の理想的なものに極めて自然な形で変革していただき、しかもそのお客さまから「将来のうちのホテルをよろしく頼みます」とまで言っていただけるまでの信頼関係にさせていただきました。
 昨年は、期の途中から改革を実行したにもかかわらず、2800万円の大きな赤字を出した翌年の決算で、400万円の黒字を計上することができました。
 「2年連続の赤字は銀行対策上極めて不利です。通常これだけの赤字を出した企業は1年でそう簡単に黒字化は無理です。皆さんの血のにじむような努力に敬意を表しますが、まさに奇蹟的な業績の回復です」と顧問税理士から言われました。
 3年前と比べて売り上げは、約半分になり、人員も半分になりましたが、利益率が倍になり、利益額はほぼ変わらず、コストを大幅に下げることができ、事業継承の過程の中で、
教祖様のお導きにより時代に適合した付加価値型の事業体質に根本的に変革していただきました。
 生産者、消費者、さらに中間に立つ流通業者が、共存共栄できる新しいビジネスモデルを構築して、時代に適合したコンセプトを掲げて、本来あるべき姿を目指して、
教祖様の御教えに従って、歩ませていただいておりますこと心から感謝申し上げています。
 まだまだ信仰至らない私ですが、これからも経営者として正しい判断、行動をして正しい信仰に入ることができるよう努力したいと思います。
(東京都 K.K.)