江戸しぐさ 第17回 目立ちたがりやはみっともない 

 今回は、「目立ちたがりやはみっともない」という長いタイトルから始まる「しぐさ」についてご紹介したいと思います。
 「目立ちたがりや」とはどんな種類の人のことを指すのでしょうか。それは、自分だけが注目を浴びようとする人のこと、を世間一般に「目立ちたがりや」といいます。
 皆さんの周りにも、もしかしたらいるかもしれません。この種類の人は、他人が成し遂げたことも自分のしたことのように触れ回ることがあります。
 これを江戸では最も嫌ったといいます。自分がよく思われたいがために他人の手柄まであたかも自分がしたことのようにしてしまうこと、こんなことが現代でも多々あるのではないでしょうか。


自分だけが注目を浴びようとする行為は無粋
 本人は、自分というものが見えていないので自分のした卑劣な行為にすら気付かないかも知れませんが、そのようなことをされた側にとっては迷惑この上ありません。自分だけでなく人も一緒に考えたことが、よい結果を出せたのなら、その喜びと、評価を共有して初めて、その成果が生きるのではないでしょうか。
 自分だけがしたことのようにしてしまっては、その時、その一瞬は、満足しても、冷静に考えた時、自分が一番むなしく感じ、また、人からも信用されず、マイナスの評価を受けるだけです。何より無粋です。
 せっかくこの世に生まれてきたのなら、人のお手本になることで目立ちたいものです。