江戸しぐさ 第16回 あとひきしぐさ

 今回は、人様と会って別れ際にする「あとひきしぐさ」についてご紹介したいと思います。
 皆さんは、人と会って別れる時、どのような別れ方をされるでしょうか。
 楽しく共に時を過ごして別れる時、先ほどまでの楽しかった、安らいだ気持ちが台なしになってしまうようなしぐさをされては相手としては淋しいものです。
 少し楽しかった時間に余韻を残してくれるようなしぐさを見ると「今日は会えて本当によかった」と思えるのではないでしょうか。


別れ際のしぐさで相手に好印象を
 人によっては、友人や知人と会って別れる時、あっさりと振り返ることもなく、その場を立ち去るタイプの方もいるかもしれません。
 「あとひきしぐさ」とは、人と会って、別れた後、ちょっと行って振り返り、会釈や会釈の眼差しを交わすことをいいます。
 「この人にもう一度会いたい」と相手に思ってもらうには、このような心遣いがあってこそ相手に良い印象を与え、次につながるのではないでしょうか。
 また、別れ際のしぐさで、お互いに駅のホームで別れる時、たまに見かけるのが、相手が電車に乗ってしまったら何事もなかったかのようにその場をスタスタと立ち去ってしまう人がいますが、ここでも必要なのが「あとひきしぐさ」です。
 相手の電車のドアが閉まり、走り出してある程度行ってしまうまで会釈なり、手を振るなりその時の相手や状況に合わせてしてみるとお互い気持ちの良い別れ方になるのではないでしょうか。
 今度、人様に会ったら「もう一度この人に会いたい」と思ってもらえるような素敵なしぐさをしてみませんか?