天皇陛下の政治利用は許されない

21 皇室、そして日本の将来を憂う事態が起こった。
 それは12月15日、中国の習近平・国家副主席が天皇陛下と会見したことである。その際、外国要人が通常、天皇陛下とご会見を希望する際は天皇陛下のご健康に配慮して、1か月前までに文書で正式に申し込むという確立した「1か月ルール」が存在する。
 しかし、鳩山政権は中国政府の強い要請を受けて、自らそのルールを破って天皇陛下とのご会見を実現させたのである。
 中国側はこの「1か月ルール」を知りつつも、習副主席訪日の成否は天皇陛下との会見にかかっているとし、あからさまにルールを無視した要求を繰り返し行い、日本政府はそれに屈した結果になった。
 このご会見直後、早速、与野党を問わず、多くの国会議員から、また有識者から批判の声が上がり、さらに世論も盛り上がった。それに対し、小沢一郎幹事長は今回のご会見が天皇陛下の国事行為ではないにもかかわらず、「天皇の行動は政府が自由に決めることができると憲法に規定している」と、誤った憲法解釈をして、不遜な発言をした。さらに鳩山首相はその発言を擁護したのである。


「天皇陛下ご会見の政治利用を糾弾する緊急国民集会」が開催
 この会見に対し、12月21日(月)午後3時から、雲ひとつない冬晴れの中、国会議事堂前の憲政記念館において、「天皇陛下ご会見の政治利用を糾弾する緊急国民集会」が開催された。
 集会には千名余が集い、日本会議の三好達会長を始め、国会議員懇談会の平沼赳夫会長、安倍信三元総理大臣、石破茂自民党政調会長、佐々淳行氏(初代内閣安全保障室長)、石平氏(評論家)、百知章日本大学教授が挨拶、提言を行い、日本会議東京都議会議員懇談会の小磯明会長が決議文を読み上げ、熱気に満ちた集会となった。
 鳩山政権が誕生して4か月ほど経過したが、今日、日本の将来を憂慮せざるを得ない多くの諸問題が山積している。
 教祖様の御教えにて「日本精神なき者に投票すれば、政治を誤らしめて国を滅ぼし、世を混乱に導く。恐るべし」と拝聴しているように、昨年夏の衆議院選挙で民主党に多くの票を与え、鳩山政権を誕生させた国民は、現実を大いに反省し、今日の憂慮すべき状況を克服することに努力すべきである。