平成のご巡幸 その2

ご巡幸最近、今上天皇陛下の御即位20年奉祝記念映画「平成のご巡幸~第一巻・被災地復興への祈り~」(明成社制作)をDVDで見る機会があった。
阪神・淡路大震災、新潟県中越沖地震、福岡県西方沖地震など、壊滅的な打撃を受けた被災地を訪問され、膝をついて被災者の目線で温かい励ましの言葉を掛けられる天皇・皇后両陛下のお姿。


すいせんが復興のシンボルに
そのことがどれだけ被災者を勇気づけ、復興の礎となっているかを、その場に居合わせた人たちが証言している。
その中で特に印象深いのが、DVDのカバーデザインにもなっている「すいせんの花束」のエピソードである。
阪神・淡路大震災にご慰問の折、被害が大きかった神戸市長田区御菅(みすが)東地区の瓦礫(がれき)の上に皇居の庭で摘まれたすいせんの花束を皇后陛下がそっと供えられて手を合わせられた。
そのお姿は住民の胸にしっかりと刻まれた。やがて住民たちは復興に向けた歩みを始め、機関誌を発行し、その名前を「すいせん」、新しくできた道路には「すいせん通り」、公園には「すいせん公園」と名付けたのである。その公園には瓦礫の上に置かれたすいせんのレリーフがある。すいせんは復興のシンボルとなった。
DVDを見て国民とともに歩まれるお姿に素直に感動した。天皇陛下のこうしたご姿勢は代々受け継がれてきたものであろう。ご巡幸は明治天皇も行われた。そして昭和天皇が受け継がれ、現在も今上陛下にしっかりと受け継がれているのである。
こうした天皇陛下を戴(いただ)く私ども日本国民は本当に幸せなのだとつくづくと感じる。
今上陛下が御即位されてから20年を迎え、今年の11月には国民を挙げての奉祝行事が行われるという。大いにご慶祝申し上げたい。